いのこの失恋記録

亥子いらぬか鹿子のけのけ

失恋2日目にすべきこと

泣きすぎると翌日は目だけじゃなくて唇とか頬とかとにかく顔全体が腫れぼったくなります。わたしの場合お岩さん役でオファーきちゃうよこれ、っていう恐ろしい顔になるので、本当に心のそこから知り合いに見られたくないです。

でも家にいるとなんだか知らないけど目から水がだばだば出てきて、下手すると2日連続でお岩さん、それはもうお岩さんになってしまうので、とにかく家から脱出する必要があります。

というわけで、失恋1日目に泣きすぎてしまったみなさま、2日目は映画館に行きましょう。

わたしはふだん映画鑑賞の趣味はないですけど、映画館はこんなときに最適です。劇場内は暗くてどんなに目が腫れていようが見えないし、チケットだってネットで予約してからいけば誰とも話さないで機械で買えるし。キャラメルポップコーンの甘い匂いの軽薄さも悲しみを軽くしてくれる気がするし。ほんとうに映画館は誰にでも平等にエンターテイメントを与えてくれるんだ……ここがわたしの心のふるさとだ……ってまた涙がにじみます。だってもうなんか心と身体の涙腺が弛んでるんだもの。箸が転がっても涙が出る。

チケットだけ買えば、あとは自分とは関係ないお話に身を任せてとりあえず2、3時間余計なことを考えなくてすみます。素晴らしい。

観たい映画が決まらない場合は、「サバイバル」をキーワードにして選ぶといいと思います。生きる力が湧いてきます。心の整理がつかないうちに昨日までの恋人に電話して、別れを切り出したくせにあやふやな態度を責めて「どっちかが顔も見たくなくなるくらい大嫌いになるまで付き合ってよ」なんて愛のデスマッチを申込んじゃったりするとよくないし、きびしい大自然やら果てしない宇宙やらを相手にするほうが生産的です。生きることはすなわち闘いなのよ、必死でやるしかないのよ、と本能が喚び起こされて、うおおおおってなって目から熱湯が出ます。

結局泣いてるじゃん、と思われたかもしれませんが、違うんですよ。自分と関係ないことで感動して流れる涙と、自分のために流す止められない涙は違うんです。なんか前者のほうは、目が腫れないんですよ。嘘じゃないです。やっぱり、誰かのために流す涙は美しいんじゃないですかね笑

ちなみにわたしの歴代失恋お清め映画は

インターステラー(2014/12)

レヴェナント(2016/06)

というかんじです。傷口がフレッシュです。レヴェナントすごかったですよ。ディカプリオさんほんとうにありがとうございました。悲しみと憎しみを生きる力に錬成して生き残る、失恋の痛みのど真ん中にいるわたしたちに必要なのはそういうがむしゃらさなんだ……!!ってなって目から熱湯がry)

 

 

というか、失恋しました。大好きなひとにふられてしまいました。悲しいし苦しいです。